トレステのEasyLanguageがほぼそのまま使える!バックテスト機能が充実した「マルチチャート」徹底レビュー

「マルチチャート」は、チャート表示やバックテストが可能なツールで、投資関連書籍の出版などで有名なパンローリング社が国内代理店として販売しています。

マルチチャートで利用可能なPowerLanguageというプログラミング言語は、マネックス証券の「トレードステーション」で利用できたEasyLanguageとほぼ100%の互換性を持つので、これまでトレードステーションを利用してきた方にもオススメしたいツールの1つです。

本記事ではマルチチャートを国内株式投資で利用するうえで関連する情報や機能をレビューしていきます。

目次

A. 特徴

マルチチャートは株式投資だけでなく、FXやCFDなどの取引にも利用されるツールです。

FXやCFDなどであれば外部ブローカー(サクソバンク証券やIB証券など)と接続してチャートデータの取得や実トレードなども可能ですが、国内株式データは連携していないので別途CSVファイルなどで用意する必要があります。

データの準備をする手間は掛かりますが、インジケーターやストラテジーをPowerLanguageという独自プログラミング言語で作成できたり、トレードステーションで可能だったバックテストやパラメータ最適化などの検証も可能です。

B. 主な機能紹介

(1) 株価データを読み込んでチャートを表示

残念ながら現状マルチチャートでは国内株式のデータが用意されていませんが、外部でCSV形式の株価データを用意することで、これを読み込むことができます。

一度データさえ紐づけてしまえば、あとは一般的な証券会社のツールと同様にチャートを表示させることができます。さまざまなラインを引いたりテクニカル指標などを表示させることも簡単にできます。

(2) EasyLanguage互換のプログラミング言語によるインジケーターやストラテジーの作成

証券会社純正のトレードツールですと、通常チャートに表示するテクニカル指標などのグラフは、用意されたものから選ぶ形がほとんどだと思います。

マルチチャートでは、チャートに表示するグラフ(インジケーター)をプログラミング言語で自作できます。

また売買ルールも自作できるので、自分が考えた売買ルールどおりにチャート上でサインが表示されるようなプログラムも作成することが可能です。

プログラミング言語はPowerLanguageという言語になりますが、EasyLanguageとほぼ100%の互換性があるので、マネックス証券のトレードステーションを利用してきた方は、これまで作成したインジケーターやストラテジーをそのまま移植できます。

(3) 売買ルールを元にしたバックテスト

売買ルール(ストラテジー)をチャートに設定すると、表示されている期間内で売買ルールによりトレードをシミュレーションし、成績を様々な角度からまとめた「パフォーマンスレポート」が作成されます。

全トレードの集計結果をまとめたページや・・

トレードごとの損益推移をグラフ化したものや・・

各トレードの損益などを1つずつ確認できるリストなど。

より有効な売買ルールを探すために欠かせない情報が詰まったレポートが、チャートにストラテジーを設定できるだけで自動生成されます。

(4) パラメータ最適化やウォークフォワードテストで、より高度な検証も

バックテストはさらに、移動平均線の日数や利確損切の%などの最適な組み合わせを算出できる「パラメータ最適化」や、テスト期間をずらしながら検証できる「ウォークフォワードテスト」など、より高度な検証も可能です。

うまく使いこなすことで、より実用的な売買ルールを探しやすくなります。

C. 料金体系と試用期間について

(1) 3つの購入方法

マルチチャートは月額10,450円(税込)のツールになります。支払い料金がお得になる「年額版」と「生涯版」も用意されております。

各料金は以下になります。(料金は変更になる場合もありますので、必ずリンクから現在の料金をご確認ください)

月額版 10,450円(税込) 月払い 購入ページへ
年額版 83,600円(税込) 年払い 購入ページへ
生涯版 165,000円(税込) 買い切り 購入ページへ

(4) 30日間トライアル版の入手

「マルチチャート」にはトライアル版があり、30日間無料ですべての機能を試すことができます。

現在は「マルチチャート 研究発表」というものに無料会員登録することでトライアル版をダウンロードできるようになっているようです。興味のある方は以下リンクからご登録ください。

「マルチチャート」トライアル版を入手する

D.こんな人にオススメ

以上がマルチチャートの主な機能と料金体系になります。

これらを踏まえて、どういった方にオススメできるのかについて、ケース別にご紹介します。

(1) インジケーターやストラテジーを自作したい

一般的なツールでは扱っていないテクニカル指標や独自に考えた売買ルールをチャートに表示して分析したい場合、マルチチャートならプログラミングによる自作のインジケーターやストラテジーを作成できます。

サインの表示やバックテストも可能ですので、非常に高度な分析が可能となります。

(2) 詳細なバックテストを行ないたい

マルチチャートの「パフォーマンスレポート」には非常に多くの情報が含まれていますので、より有用な売買ルールを探す強力な武器となるでしょう。

またパラメータの最適化なども可能ですので、自分でゼロから検証システムを用意するよりも遥かに手軽に、様々な検証作業を行なえるようになります。

(3) マネックス証券のトレードステーションを利用してきた

2020年8月7日を以って、マネックス証券のトレードステーションがサービス終了となります。

マルチチャートのPowerLanguageはトレードステーションのEasyLanguageと互換性があるので、EasyLanguageで作成してきたインジケーターやストラテジーをほぼ丸ごと移植できます。(ELDファイルのインポート/エクスポートも可能)

トレードステーションが終了になって困っている方で、過去データでよいのでチャート分析やバックテストがしたい!という方にはかなりオススメのツールです。

E. まとめ

以上、「マルチチャート」についてご紹介しました。

個人的にこれまでマネックス証券のトレードステーションをかなり使いこんでおりましたので、チャート分析やバックテストに関してはこれまでの知識や資産をそのまま活かせるツールでした。

トライアル版も30日間無料利用できるので、興味のある方はぜひ申し込んで使ってみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次