Excelアドインで株価データ取得や発注が可能に!「岡三RSS」徹底レビュー

「岡三RSS」は、Excelを利用したシステムトレードや自動売買を実現できるシステムです。岡三オンライン証券に口座開設している方が利用できます。

常時監視しておきたい銘柄をExcelで管理されている方や、様々な銘柄分析をExcelで行なっている方にとっては、普段の作業が非常にラクになる機能がたくさん用意されています。

また国内株式の自動売買を独自のロジックで行なえるツールは、個人で自由に使えるものだと現状岡三RSSだけ。自動売買がしたい方にとっては見逃せないシステムです。

目次

A. 特徴

岡三RSSは、Excelアドインとして用意されています。岡三オンライン証券に口座開設した上で、別途契約を行なうことで利用可能になります。申し込みから90日間は無料で利用可能です(料金については後述)

https://www.okasan-online.co.jp/ont/rss/

仕組みとしては、岡三RSSに契約して必要なプログラムをインストールことで、Excelに「岡三RSSのアドイン」を追加できるようになります。このアドインを有効にすることで、以下のような情報を取得できるExcel関数が使えるようになります。

・銘柄情報の参照(銘柄名など)
・株価データの取得
・板情報
・歩み値

WebスクレイピングやRPAなどを使わないのであれば、現状国内の証券会社で唯一、個人でも自動発注やシステムトレードが可能なツールです。デイトレの自動売買にも活用できそうです。

B. 主な機能紹介

岡三RSSの基本的な機能については、以下に公式の入門動画がありますのでひと通り視聴しておくことをオススメします。(口座未開設でも視聴可能です)

【岡三RSS入門編動画】
https://www.okasan-online.co.jp/ont/use/rss/seminar/

以下、岡三RSSで利用できるようになるExcel関数をいくつかご紹介します。

(1) 銘柄情報の取得(QUOTE関数)

QUOTE関数を利用することで、銘柄名・現在値・出来高・売買代金・気配値など銘柄に関する情報を取得できます。

(2) 足情報の取得(CANDLE関数)

CANDLE関数を利用することで、ローソク足の株価データを取得できます。日足だけでなく分足も取得可能のようです。取得できる期間は足種によって決まっているようです。(日足は直近36ヶ月、分足は直近5日まで)

(3) 板情報の取得(BOARD関数)

BOARD関数を利用することで、リアルタイムの板情報が取得できます。推奨環境では50銘柄までの同時取得が可能なようです。

(4) 歩み値情報の取得(TICK関数)

TICK関数を利用することで、リアルタイムの歩み値情報が取得できます。推奨環境では30銘柄までの同時取得が可能なようです。

(5) 発注関連の関数

NEWORDERなどの関数を利用することで、指定銘柄の新規注文が可能です。訂正やキャンセルも関数から可能。

VBAマクロからも実行できますので、Excelで独自の発注フォームを作ったりすることもできそうです。(もちろん自動発注も!)

C. 料金体系と試用期間について

岡三RSSは、岡三オンライン証券への口座開設後、別途申込が必要になります。申し込みから90日間は無料で利用できますが、それ以降は毎月5,000円程度の費用が掛かります。ただし一定の条件を満たせば無料で利用し続けることが可能です。

岡三RSSの利用料金と期間は、若干分かり辛いです。

岡三RSS概要と利用料金

基本的な利用料金は4,630円(税込5,093円)/35日となっております。

また、利用料金が無料となる条件も用意されており、こちらは毎月20日に判定が行なわれます。無料条件は「前月21日から当月20日の1カ月間における手数料実績が税抜2,000円以上」です。

岡三オンライン証券の手数料体系は、1注文の約定代金ベースで計算される「ワンショット」と、1日の約定代金ベースで計算される「定額プラン」があります。「定額プラン」については、現物/信用それぞれ1日50万円まで無料です。

岡三オンライン証券の手数料体系を確認

1日50万円を超える約定代金で運用をされているなら、すぐに1ヶ月の手数料実績2,000円を超えると思いますので、岡三RSS利用料についてはあまり気にしなくて良さそうです。

定額プランで毎日無料になる範囲の資金で試しに運用してみたいということであれば、税込5,093円÷35日で1日150円弱の費用が掛かると考れば分かりやすいんじゃないかと思います。

D.こんな人にオススメ

以上が岡三RSSの主な機能と料金体系になります。

これらを踏まえて、どういった方にオススメできるのかについて、ケース別にご紹介します。

(1) 自動売買がしたい

岡三RSS、最大の特徴は自動売買でしょう。

Excelベースにはなりますが、証券会社の純正ツールで自動売買できる点は大きいです。実は他にもauカブコム証券の「kabu.com API」という仕組みがあるのですが、こちらは法人しか利用できないため、個人で利用するのは難しいです。

個人でシステムトレードや自動売買をやりたい方にとっては、覚える価値のあるツールでしょう。

(2) 仕事でExcelを利用したり、Excelで株価分析を行なっている

岡三RSSは、Excelアドインになります。

岡三RSS専用の関数はもちろんのこと、Excel標準の式やVBAなども組み合わせて利用できますし、グラフ表示なども可能です。

日頃からExcelを利用されている方にとっては、今あるスキルをそのまま活かせるため、学習コストも少なく導入できるでしょう。

(3) 他のツールやプログラムと上手く連携したい

Excelは外部のツールやプログラムとも連携できるので、うまく仕組みを構築することで外部ツールや自作プログラムと連動した自動発注環境を実現できるかもしれません。

岡三RSSで取得できる情報量は限られているので、複雑な計算や大量データによるバックテスト、グラフィカルな表示などは外部に任せて岡三RSSは発注機能に特化する・・といった使い方も有効化と思います。

(4) スキャルピングやHFT(高頻度取引)の実装は厳しそう

岡三RSSでは板情報や歩み値を取得できますが、データの取得や処理に掛かるスピードは完全リアルタイムとは言えないかもしれません。(マニュアルなどを見ても”ほぼ”リアルタイムと記載されています)

Excel上で動くプログラムでもあるので、スキャルピングやHFTなど高速処理を必要とするような運用を考えている方にとっては、思った通りの動作にはならないかもしれません。

E. まとめ

以上、岡三オンライン証券のシステムトレードツール「岡三RSS」についてご紹介しました。

個人的に、最近まで開発を進めていた”デイトレ自動売買システム”が、某サービスの終了に伴い稼働不可となってしまったので、国内で証券会社に直接自動発注可能なプログラムを自作できる環境を探しておりました。

岡三RSSは、自動売買を実現する上で欠かせないツールになりそうです。

無料お試し期間も90日間と長い期間用意されておりますので、システムトレードや自動売買に興味のある方はぜひ利用してみてください。

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